できることから始めて最終目標に滑り込む: 初志貫徹 accomplish my objectives
目標に締切がないと進まない
期限までの支払い、いついつまでに出すべき報告書、日時が設定された会議・セミナー、近々出すべき決定事項。
こうした項目は、日々の生活の流れの中でさっさっと片づけていくもので、それほど逡巡することもない。はい。お疲れ様という感じで完了。
つまり、締切が切られていれば、動かざるを得ない。
しかし、締切のない目標。もう少し遠くにある目標。
自分がやりたいだけで、誰かに強制されたり、締切があるわけでもないといった類のもの。周りからは「ご自由に」と思われているようなタイプの。
これはなかなか進まない。進まないどころか、出発すらできず、一種の心の負担になっていることすらあるのではないか。
私の場合は英語論文
自分に置き換えて考えてみると、私の場合英語論文の投稿がそれに当たる。
理系研究者の場合、国際誌に英語で投稿するのが半ば当たり前と聞くが、文系は必ずしもそうではない。
国内の学会誌に出すというケースの方が、たぶん多い。
調査分析等を実施してその知見を日本語で書き、投稿するというのは通常のパターンで、査読論文として受理されるかどうかの戦い?はともかく、書くこと自体はさほど難儀ではない。
少し前、私は日本主体で実施した調査結果を、アメリカの研究者とともに分析して、英語の共著論文を出そうと考えた。
まず仕事の流れを考えた
1)論文のテーマ・研究の方法 → 仕事の核となる部分。始めから決定済み。
2)誰といっしょに → これもメールで第一候補の研究者に連絡をとったところ快諾いただいた。
3)どの雑誌に出すのか。→ これはわりにすぐに決まった。何年も前からあたりをつけていたので。
4)日本語でいったん書くか、初めから英語か → 今、ここでひっかかっている。
日本語でいったん書いたのがよくなかったのか
日本人の研究者にも相談したかったので、いったん日本語で書いた。そしてそこでぴたっと止まってしまった。
ちょうどCOVID-19問題が勃発したのもあって、いろいろ落ち着かず、英訳がすすまないでいる。
英語が苦手と自認している方は、さっと業者さんにお願いしているようだが、私は一応アメリカの大学にいた経歴の持ち主である・・。
日本で行なったサーベイの内容を英訳し、そこから引き出される知見についてアメリカの研究者と討議して結論を出し、最終的にnativeである相手に英語を仕上げてもらって投稿する。
この手順の途中で止まっているのである。
始めればそれほど大変でもないと思うのに、なんだかぐったりしてしまって、動けない。
完成までの道のりを小分けにしたら気が楽になった
1)論文を30パーツ程度に分ける。
2)1日1塊、できれば2塊を訳す。
3)3週間程度での完成を目指す。
この分割作戦で始動したところである。
粛々と進めるばかりだ。
短歌
山風の強き日なれば口笛のやうに小さき洞響く音 ザッツ